いろいろな災難が次々にふりかかってきたけれど
気がつけば競技が始まっていた東京オリンピック。
開幕試合は女子ソフトボールでした。
五輪競技から除外されたり
復活したり
延期になったり
また除外されたり。
それでも競技を続けられたレジェンドの強さの秘密はどこにあるのでしょうか?
まとめてみましたのでご覧ください!
13年越しの連覇へ
「ここ数年にないくらい状態がいい、心の状態が」
レジェンド上野由岐子選手はこのように語り始めました。
08年北京五輪 決勝トーナメント2日間3試合を完投。
413球。
史上初の金。
それ以来3大会ぶりに競技復活を遂げたソフトボール。
東京は集大成。
しかし
「あの苦しさを受け止められるだろうか」という迷いもあったそうです。
そこへ
19年国内リーグでダイレクトに打球を受けてあごを骨折。
この怪我で
「本気でやれ!と言われてる気がした。毎日を五輪のためにやろう、と」
自分の武器に気づくこともできたと言います。
「360度、すべてが前」
「しっかり前を向いて歩いていけば
そこにゴールがある。
自分がここだと思った方向ならば
どこを向いていてもいい。
遠回りしようが何しようが
歩みさえ止めなければ必ずゴールにたどり着く。
これ以上怖いものは何もない」
金メダルが決まって
「感無量です」
「後藤が顔面蒼白でいっぱいいっぱいだったので、自分がやってやるんだって逆に奮い立たせてもらい、そのおかげで最後強く投げることが出来ました」
「最終的にこうやって皆さんの期待に応えることが出来て本当によかったなと思っています」
どういう思いで先発のマウンドに?
「これが自分の背負っているものだと思っていたし、ここに立つために13年間いろんな思いをして来たので、投げられなくなるまで絶対投げてやるという思いで先発マウンドに上がりました」
13年ぶりの金メダルの重みは?
「地元開催でプレッシャーも大きかったですし、麗華監督が日に日にプレッシャーに押しつぶされちゃうんじゃないかっていう姿を見てたので、少しでも力になりたいと思っていたし。最後に恩返し出来て良かったと思っています」
「(北京とは)違う重みを感じています。やっぱり長かったなという思いとまた帰ってこられた嬉しさ、いろんな思いが詰まっています」
「チームプレーの素晴らしさを肌で感じてる。ソフトボールという競技の面白さ、スゴさなんだな」
「競技は次回(パリ五輪)からなくなってしまいますけど、諦めることなくしっかり前に進んでいけたらいいと思ってます」
「あきらめなければ、夢はかなう」
後輩からの厚い信頼
後輩は
「上野選手の背中が、守っている自分たちに安心を与えてくれる」と語っています。
特に今回の守護神・後藤希友投手は
北京五輪での上野投手の力投を見たことがきっかけで競技を始めたそうです。
上野「速い球より重い球がいい。その方が(打球が)飛ばないから」
と後藤選手へ直接指導。
後藤「知りたいことを的確に教えてくれる。(自分のピッチングが)全然変わりました」
ソフトボールへの思いとワザを伝えることも使命。
宇津木麗華監督との絆
また宇津木麗華監督は
「上野選手に投げていただいてる」
「必ずやってくれる」
と最大限の敬意を表しました。
金メダルが決まった後の
上野投手と宇津木麗華監督の涙の抱擁シーンは痺れましたね。
カメラが声を拾っていました!
麗華「上野ちゃ~ん」
上野「色々すみませんでした」
麗華「ありがとう」
宇津木妙子元監督
名解説でおなじみの宇津木妙子元監督は
最後のバッターに向かう上野投手に
宇津木「焦るな、焦るな」
金メダルが決まって
「(しみじみと)頑張ったな…。よくやったな…」
愛が溢れていてコチラまで泣けてきました。
宇津木妙子元監督の名言集はこちらもどうぞ
モニカ・アボット選手は
「正直我々は少しがっかりしています。でも日本はまた素晴らしいプレーをしました。上野も北京以来の国際舞台で、チームも彼女を支えていたし。素晴らしい」
7/22は誕生日!
神様、仏様、上野様!
39歳のお誕生日おめでとうございます。
上野由岐子選手のプロフィール
小学3年生からソフトボールを始める。
福岡市立柏原中学校で全国大会制覇。
九州女子高時代に世界ジュニア選手権最年少出場。エースで優勝に貢献。
究極の感覚
「バッターが構えたら、バットがどう出て来るのか見えるんですよ」
「軌道が見えたら、そこじゃないところに投げたら打てないんで。打たれない場所が分かってるから、そこに投げればいいだけ」
いろんなボールを打たれて
いろんな失敗をしてきた中で会得した感覚。
ソフトボールの試合日程
アメリカ、日本の一騎打ちか?
7月22日(木)
日本vsメキシコ
7月24日(土)
日本vsイタリア
20:00~
7月25日(日)
日本vsカナダ
14:30~
7月26日(月)
日本vsアメリカ
10:00~
7月27日(火)3位決定戦
13:00~
決勝戦
20:00~
普通に平日に行われるんですね。
アメリカ戦が月曜日の10時て!
嫌がらせか(笑)
おしまいに
上野由岐子選手の力投、全員で守る姿勢、13年間の思いが
本当に心に響きました。
願わくば
これ以上コロナが広がることなく終えることができますように。
最後までご覧くださりありがとうございました!